今週のお題「夏休み」
こんにちは。
今年も3大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群の季節が近づいてきました。
2019年の極大日予想は8月13日16時頃。
ということは観望にいちばん良い日は13日未明(0:00~)です。言い換えると12日深夜から13日の明け方まで。
国立天文台より
ところが今年の極大日には満月に近い大きさの月が夜半過ぎまで出ていて観望条件はよくありません。
しかし、短い時間になりますが月が沈んでから天文薄明が始まるまでの時間は悪い条件ではありません。
もちろん月が出ている間は流れ星はまっまく見えないというわけではありません。
月夜の明るさに負けてしまう流れ星は見えなくなるので、月が出ている状態だと1時間あたり30個の数よりはかなり落ちるということです。
六甲のとある場所より 現在立ち入りできません。
ということで今年のペルセウス座流星群の観測に適した時間は月が沈んだ後から天文薄明が始まるまでの短時間勝負になります。
大まかに5つの地点での月の入りと天文薄明までの時刻を表にしてみました。
(月の入り)(天文薄明)
<8月11日未明> 8月10日深夜から8月11日夜明けまで
札幌 0:23 2:42
仙台 0:39 3:06
東京 0:50 3:20
大阪 1:11 3:41
鹿児島 1:38 4:11
観測好条件時間 約2時間30分前後
<8月12日未明> 8月11日深夜から8月12日夜明けまで
札幌 1:09 2:43
仙台 1:26 3:07
東京 1:38 3:22
大阪 1:58 3:42
鹿児島 2:26 4:12
観測好条件時間 約1時間35分前後
<8月13日未明> 8月12日深夜から8月13日夜明けまで
札幌 2:00 2:45
仙台 2:18 3:09
東京 2:29 3:23
大阪 2:50 3:44
鹿児島 3:18 4:14
観測好条件時間 約50分前後
<8月14日未明> 8月13日深夜から8月14日夜明けまで
札幌 2:56 2:47
仙台 3:12 3:11
東京 3:23 3:25
大阪 3:44 3:46
鹿児島 4:11 4:15
観望好条件時間 ー
観望推奨日は極大日を軸に考えると13日未明と14日未明と言いたいところですが、14日未明は月が沈む時間に薄明が始まっていて、ほぼ月明かりが避けられません。
13日だと月明かりがない状態で観測できる時間は50分、12日だと1時間半に伸びます。
ということで、非常に悩ましい決断を強いられる意地悪な条件になっています(笑)
参考までにペルセウス座流星群の極大は極端なピーク集中型ではないので、1〜2日前後でもある程度まとまった流れ星は観望できます。
天候がいちばんの要になるので、天候の様子を見ながらアレンジするといいと思います。
ー 車で出掛ける際には注意 ー
自分がよく観望に行く猪名川天文台(大野山)もそうですが、星の観望スポットとして有名な場所では、このペルセウス座流星群の極大日には凄まじい混雑になることが多くなっています。
特に山頂付近の観望スポットなどは早い時間から駐車場がキャパオーバーになり、場合によっては山道のなかで数時間動けないなんていうことも起こっているようです。
《参考:猪名川天文台は年々キャパオーバーになる時間が早くなっています。昨年は19時くらいでいっぱいでした。》
十分なガソリン、水分補給、軽食、防寒・山に行く服装、女性ならトイレなど多少ワイルドなことができる覚悟と準備で望んでください。(大野山山頂は通常では車でふもとの登り入り口から15分ほどの道のりですがペルセウス流星群の時には山頂まで3時間以上ということが起こっています)
山では昼間は猛暑でも夜にはブルブル震えるくらい寒い時があります。
それではたくさんの流れ星が見られるように、たくさん願い事を考えておきましょう!
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