《36分間にわたって夜空を漂うオレンジの流星痕》
タイトルと中身の順番が逆になります。
オリオン座流星群の極大日には天気が悪そうだったので、1日早く前乗りで撮影に出かけたのですが。
そこで偶然に明るい流星痕を約36分間にわたって撮影できました。
(中央画面)オレンジ色のヒモのようなのが流星痕 元画像をクロップ
流星痕とは、火球と呼ばれる特に明るい流れ星が流れた時に、光の起動に沿ってふわりと光のモヤのようなものが見える現象。
光の残像みたいなものと言ったらもっと分かりやすいかな?
おそらく、空の綺麗なところで流れ星の観測をしたことがある人なら1度や2度は見たことがあると思います。
流星痕は一瞬だけではなく、なかには数分、数十分と漂い続ける永続痕というものもあり、今回はその永続痕を収めることができました。
現場で気が付かず、途中でアレコレとアングルを変えて撮影しているのですが、とりあえず、強引にタイムラプスに仕立てた動画もアップロードしました。
<再生ボタンを押してもすぐに再生されない場合は右下の「YouTube」ロゴをクリックしてYouTubeページで再生するとすぐに見られます>
抜いたコマがそのままブラックアウトして見にくいのはごめんなさい
その流星が流れた場面は偶然ムービーで収めています。
流星痕を収めた47枚の一部を抜粋するとこんな感じ。
印のなかにあるオレンジ色の光が流星痕で矢印はこの後移動する方向
最初はオレンジ色に光る塊のようなんですが
だんだんと紐が解けるみたいに横に伸びていってます
これは縦アングルで西の天の川を狙って撮っているのですが、これにも映っています
またオリオン座のほうにカメラの向きを変えました
だいぶ広く伸びています。
ここまでくると、よーく見ないと薄すぎて分からないですね。
終盤には夜露の曇り止めヒーターのバッテリーが切れたのでレンズが曇っています。
ムービーのタイムカウンターとファイルの記録時間から流星が流れたのは04:05:37と推定できます。
こんな思いがけない収穫もあるので、極大の予想日から1日くらいズレていても、天候の良い日に観望に出掛けるのはやっぱり意味があります。
尚、自分が撮影した場所からそこそこ違い(50㎞)場所で同じ流星痕を撮影された方がいました。
流星痕の写り方が違うのは、自分は13秒、リンクページの撮影者さんは3分という露光時間の違いから。
《11月17日と22日はしし座流星群》
今年のしし座流星群はちょっと気になることがあります。
何度か大出現をしていて、2001年には日本でも1時間に1000個以上の流星雨が観測されたのは記憶に新しい・・・?(笑
今年は大出現の予測はなく、1時間に10個程度の数ですが、月は一晩中なく、天候さえよければ星のよく見える場所なら条件はまずまずというところ。
しし座流星群の特徴は明るくスピードの速いのが特徴で、火球の出現も多いので、今回載せたような永続痕が出現する可能性も高いと言えます。
ただ、数自体が少ないので、過剰な期待は禁物。
《観測推奨日》
11月18日の夜明け前(輻射点が高くなる夜半過ぎからでないと出現数は期待できない)
《少し気になる21日未明の別の極大予想》
リンク記事が非常に分かりやすい説明になっているので気になる人は見てください。
しし流星群をもたらす母彗星の800年前のダスト・トレイルが今回接近するという予測があります。
過剰な期待は禁物ですが、自分はめちゃくちゃ期待してます(笑
興味がある人はぜひ。
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新コロ第3波が叫ばれている今日、体調を崩したらたいへんです!!